しでんのファクトリー(巻き舌)

平凡な家電製品の平凡な日記なんてなかった、いいね?割と身内ネタ多めです

第四話『魔法と電撃』

「…なるほどなるほど。
つまりあのデカい穴を通ってこいつらとあの建物がこの神社に落ちてきたって訳なんだな?」
霊夢「えぇ、そうよ。魔理沙、貴女何か心当たり…そうだ。彼らに自己紹介しておいたらどう?
ここから先、しばらくは付き合う事になりそうだし。」
つい先程、空から降りてきた少女にスズラン荘とその住民の説明をしていた霊夢が、
少女にスズラン荘の住民の方を指しながら言う。

 

 

「おお、そうだな!てな訳で…」
少女は霊夢の指す方を向くと、一つ咳払いをしてから自己紹介を始めた。

 

「私の名前は『霧雨魔理沙』。
霊夢のダチで、『普通の魔法使い』だぜっ☆」
そう名乗り満面の笑みとウインクをかました魔理沙は、
白と黒を基調にした服に

 

「いかにも」魔女とかが被っていそうな三角の帽子を被り、

 

これまた「いかにも」な箒を肩に掛け、

 

空いていた手にはいつ取り出したのか、木で出来ているらしい八角形の物体が握られていた。

 

マジハン「…なんかもう驚きも薄れてきたんですが…」
マジハンが項垂れながら呟いた。
まぁ先程からビックリイベントの連続で、
さらに空から魔法少女と来れば無理も無い。
じゃぶ「奇跡も魔法もあるんだよ、ってか。」

 

魔理沙「…んで?こいつらはこの先一体どうするんだぜ?」
霊夢「あぁそうそう。それで、この人達が幻想郷を歩き回って情報を集めよう、って事になった訳…なんだけど…」
そこまで言った後、霊夢が腕を組み顔をしかめた。
霊夢「貴女も知ってる通り、この幻想郷は少なくともただの人間位なら殺す事なんて造作も無い輩がわんさかいるわ。
彼等は戦闘能力は持ってるみたいだけど、どうせなら一応力を見といた方が良いと思ってね。」
魔理沙「で、私がタイミング良く来たと。
そういう事ならお安いご用だぜ!
さあっ!私と闘いたいのはどいつだ!」
霊夢の肩をバンバンと叩いた魔理沙は、改めてスズランメンバーの方に向き直すと、箒と八角形の物体を持ち仁王立ちで構えた。

 

一方スズランサイド。
いきなり空から降りてきた少女に戦闘をけしかけられたスズランメンバーは、数名を除いて当然のごとく動揺していた。
ながさん「ちょ…ちょっとどうする?」
ムービン「ハイハイハイハイ!
俺行きたい!俺行きt」
GAME「いや、君はリーチが短いから駄目だ。空を飛ばれたら終わりだしね。」
ムービンが威勢良く手を上げてアピールするも虚しく、GAMEによって却下される。

 

紫電「やっぱあれだろ、ここは主人公同然のHNが行くべき」
ながさん「ちょっ、シデンお前闘いたくないだけだろ!」

 

ユキ「…いや。ここはシデン、君が行け」
先程から腕を組み黙想していたユキが口を開く。
紫電「ファッ!?
…ぃっ、いやいやいやいやちょっと待t…待て!なして!?なして俺!?」
ついさっきのながさんよりも激しく狼狽する紫電
全身から冷や汗が流れ、ながさんを推薦した時の笑みはひきつっていた。
ユキ「君の能力は遠距離に届くし有効範囲も広い。
彼女が空を飛ぶ事も考えると、狙撃する必要がある銃弾よりも長く広い範囲を攻撃できた方が良い。
ついでにさっきの空気をぶち壊した事を許すチャンスとして、君を推薦する。」
ユキの説明にはメンバーも大体は納得したようだった。
紫電「いや…だからって適任はまd」
GAME「拒否ったらマーシャルキックね^^」
紫電「」